2019年1月11日、母は無事『グループホーム花畑』に入所しました。 花いっぱいの、園芸療法をする、熱心な素敵な施設です。 母はすぐ大好きになり、元気いっぱいになりました。 入所当初は警察署も色々心配していたけれど、施設だからと安心していました。 内…

平成３１年１月○日 千葉県○○市○○○ 北山 太一様 千葉県○○市○○ X丁目X番XX号 ○○純子 印 母・北山淑子の介護に関し、下記の内容について同意を賜りたいと存じます。異論がある場合には、本書面到達後３０日以内に、書留にて返信いただきますようお願い致します…

母は2019年1月8日にそよかぜ系列のグループホームレモンに移動した。 グループホームレモンは空床はあったが、特定の身体疾患と認知症を持った高齢者対象のグループホームで、認知症単独の利用者は受け入れられない施設だった。 2019年1月11日にグループホー…

2018年12月27日（木）純子⇒太一、百合子 『まだまだ先の話ですが、参考まで 母の認知症は日内変動が激しくて、なかなか先の感情が予見できません。薬を変えたところなので、このままBPSDが鎮静してくれれば、有料老人ホーム→花畑ハウスの流れもあり予算にも…

この間の私は通常通り仕事しながら母のソーシャルワークをしていた。 記録に書いた以外にも、有料老人ホームの資料集めや見学をしていた。資料はネットと電話で集めた。見学は5分みれば判断可能だ。 この間は北山家の二女というより、専門職として動いていた…

平成31年1月6日 8：30、『華畑ハウス』管理者に純子から電話をかけ、体験入所の日を打ち合わせた。1月11日午後入所予定となった。8：40、『そよかぜ』管理者野原氏に純子が入電、事情を伝え、1/11まで『そよかぜ』に淑子を置いてくれるように頼んだ。淑子の…

【2018年12月26日～ 純子の記録①】 平成30年 12月31日（月） 10：00より『そよかぜ』にて純子が契約行為を行った。また、その際に現在『華畑ハウス』の申し込みをしていること等を説明したうえで、今後の淑子のを相談したところ、「次の施設が決まるまでなら…

平成30年 12月26日（水） （百合子からの報告より） 本日、かかりつけ病院の受診を受診してきました。病院には9時半に着いたのですがかなり混雑していて診察出来たのは3時半でした。途中、抜けて昼食をとりに行ったりしましたがお母さんは終始ご機嫌でニコニ…

平成30年12月24日 記録者：○○ 純子 父、母の生活状況と母の今後のサポート体制について 場 所：両親の家 日 時：平成30年12月22日 19：00～21：00 参加者：父、太一（長男）、百合子（長女：配偶者同席）、 純子（二女：配偶者同席） １．太一より、現在まで…

12月22日、朝9時から午後5時半まで自分の相談事務所で仕事を行い、そのまま、東京から千葉に帰ってきた夫に事務所に迎えに来てもらい実家へ向かった。兄、姉、父と、今後について話し合うためだ。 食事をとる暇はなかった。 私は抗不安薬をいつもの2倍飲んだ…

12月21日、一緒に事務所を経営している共同経営者三浦にラインで『面接時間ギリギリになるが必ず出勤する』と伝え、朝6時に家を出た。 母に食事をさせ私のダウンジャケットを着こませて、『小規模多機能施設そよかぜ』に向かった。 もう母は家に帰るとは言わ…

夜の国道は静かだった。 「純子？すごかったんだよ。静岡の兄貴も、従妹もみーんな来てくれてね。家の前がぱあっと明るくなってね。道いっぱいにみーんなが迎えに来てくれたんだよ。嬉しかったなあ…みんなが道いっぱいに来てくれたんだよ…」 「お母さん110番…

息子は母のお気に入りの、一番小さな孫だった。 「お祖母ちゃん、寒くない？」 ふらふらしてる私に代わって、息子が優しく声をかけた。 「純子？どちらさま？どこのお兄さん？」 （もう分からなくなったんだ…秋に会った時には覚えていたのに…） 「こんばんは…

全ての電話が終わったのは20時半。私は半分呆けながらも （地域包括支援センターに報告は…いいか、しなくて。何もしてはくれないんだし） （一人で2時間運転する自信はない…） （そよかぜに朝7時に連れていく…朝は5時半に出発して、そよかぜに連れて行って、…

「なるほど。じゃあ地域包括にも相談してるんですね。それで暴力は初回じゃないと」 「そうです。何度も注意して対応してきましたが、くり返されています」 自宅電話で話してると、私の携帯が鳴った。 「すいません、携帯が…」 「あ、もしかしたらこっちから…

12月20日、私は外部機関の心理相談の仕事をする日だった。 一日中、休む間もなく人の様々な悩みを聴き続ける。 6時間で12人から16人、夕方には心身ともにくたくたになる日だった。 仕事が終わると職場から私は実家に電話をかけ、母の『そよかぜ』初日の感想…

12月12日、施設見学が終わった。 私が望んだとおり、12月19日から、『月火：通所、水：安否確認の自宅訪問、木金：通所、土：安否確認の訪問』のケアプランが行われることになった。 帰り道の途中で私は両親と通所に必要な物品を購入した。 大型量販店で上履…

面接室に全員が入り、介護業界特有の明るいゆっくりとした声で各自の自己紹介が終わると、施設ケアマネ―ジャーの井坂さんが中心になって、今までの母の生活や家族構成・成育歴をインテークした。 「淑子さんはどこでお生まれになったんですか？」 「うちのは…

『そよかぜ』は小山のような造成団地の中間にあった。 広い敷地にポツンと新しい集会所のような建物が建ててあった。 「ここはどこ？」 「ほう、こんな感じなんだな」 両親が描く高齢者施設とは様子が違ったようで、二人の気負いが解けたようで、出だしは好…

地域包括センターの職員から電話を受けた兄は、12月14日に行われる両親の認定調査に同席すると約束したらしかった。 （私から言うより兄も父も柔軟に対応する） 私はこのまま、第3者に介入してもらいながら実家の介護のバランスを取っていこうとしていた。 2…

父が母を草刈鎌を持って追いかけた日から、怒涛のように両親の対応は始まっていった。 （私は介護のキーパーソンにならない） 常に気を付けていたのはそのことで、しばらくは自分が福祉系の有資格者であることも伏せていた。 頼りになる家族がいると分かった…

「そうですね。ちょっと明日確認してみますね。多分2週間くらいでサービス利用開始出来ると思います。どうしましょう？純子さんに連絡すればいいですか？」 （本当は私が介護のキーパーソンになるのは良くない。でも兄には介護保険サービスの内容が分からな…

（お母さんの左腕…真っ黒だった…でも写真を取れる雰囲気じゃない…包括職員も目撃したんだから大丈夫だろう…） 母の左腕の様子を記録できなかったことに悩みつつも、包括センター長と一緒に見たのだからと自分を納得させることにした。 私も両親の間にはいり…

19時40分、実家につくと玄関のドアは空いていた。 廊下を進むと、居間からは和やかな話声が漏れてきた。 「そうなんですね～。うんうん」 優しそうな温かい声。 居間は見たこともないほど和やかな空気に包まれ、父の側に若いショートヘアの女性が、母の側に…

黄色のミニクーパーを音を消して走らせた。 （どうにかなりますように） 家を出る時に、頓服として処方された抗不安薬を飲んでいた。 私は実家に頻繁に通うようになった11月に、こんな危機的な状況を予測して、知り合いの心療内科を受診していた。 「なるべ…

「地域包括支援センターさんですか？私の両親がそちらの地域なんですが、よろしいでしょうか？」 私は手短に自己紹介すると、近所の方から兄に「父が母に鎌を持って追いかけ、投げたりしている」と連絡があり兄が実家に向かい、父に内容を確認し反省を促すが…

高齢者虐待防止法の正式名称は「高齢者虐待の防止、高齢者の養護者に対する支援等に関する法律」だ。 2006年4月1日施行され、国と地方公共団体、国民の責務、被虐待高齢者の保護措置、養護者への相談・指導・助言などの支援措置を定め、施策の促進と権利擁護…

2018年12月4日、午後5時、私の携帯に兄から入電があった。 「純子、もうあれだな。親父はどうしようもねえな」 兄から私への電話は初めてだった。 （もう勘弁してほしい。もうこれ以上！） 私は心拍が脳にまで届くように感じた。 兄は電波の悪い中、ぼそぼそ…

（お金は実際に父に取られているんだろう） この頃私は父から実家の預貯金を見せられていた。 父名義で2000万、母名義で1000万の郵便定期預金があった。 （お母さんはお父さんに内緒の1000万が信用金庫にあったはずだ。あれを父に見つかって郵便貯金に入れ替…

11月某日、私が電話機を買い実家に配送すると、週末に兄が取り付けた。 （近所は騒いでいても、こんな風にしていけばどうにかなるかもしれない） 私は父が母を思う気持ちはいびつでも嘘はないと思っている。 母も父をかばう発言を繰り返していたのだから、怒…